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テラス、接戦制す 鹿児島に29―28 後半粘り、逆転成功 選手の個人技光る ハンド・リーグH(27日の試合)


テラス、接戦制す 鹿児島に29―28 後半粘り、逆転成功 選手の個人技光る ハンド・リーグH(27日の試合) 後半、シュートを決め24―22とするザ・テラスホテルズラティーダ琉球の竹内聖空=27日、鹿児島県霧島市の桷志田体育館(国分体育館)(南日本新聞社提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 ハンドボールのリーグH女子のザ・テラスホテルズラティーダ琉球は27日、鹿児島県の桷志田体育館(霧島市国分体育館)でソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ鹿児島と今季第6戦を行い、29―28で勝利した。通算成績は3勝2敗1分け。昨季の日本ハンドボールリーグ3位の強豪、ソニーから初白星を挙げた。

 前半は鹿児島の堅守に阻まれながらも、朴宣映を中心に守備に割って入り得点を重ねた。GK田口舞の好セーブもあり、11―13の接戦で後半へ折り返した。

 後半は喜納歩菜の速いロングシュートや朴のGKの股の下を射抜く技ありのシュートなどで一進一退の攻防を繰り広げた。當山桃加の速攻で逆転し、勢いで押し切った。

 ソニーの金城ありさ(港川中―東京・佼成学園女子高―東京女子体大出)は2得点だった。

 次戦は10月6日、那覇市の県立武道館で北国ハニービー石川と対戦する。


 今季負けなしのソニーセミコンダクタマニュファクチャリングブルーサクヤ鹿児島から初の白星を挙げたザ・テラスホテルズ。相手の堅守に苦戦しながらも個人技で打開し、2試合連続で接戦を制した。

 11―13で折り返した後半の序盤、鹿児島出身の前屋敷龍佳が豪快なシュートを放ち、チームに勢いをつくった。負けじと鹿児島も得点するが、朴宣映がロングシュートで応戦。試合開始1分で3点が動く混戦模様に。その後、相手の速攻などで3連続失点を喫したものの、前屋敷のロングシュートや朴のパスカットで4連続得点で同点に追いつく。11分35秒には當山桃加のシュートで逆転した。直後にはリバウンドを拾った大樋歩希がループシュートを決めるなど粘りも見せた。

 一進一退の攻防が続き、22―22の場面で、喜納歩菜が威力あるロングシュートを決め、再び勝ち越しに成功。その直後、相手のブラインドシュートを好セーブしたGK廣田美月が竹内聖空に速攻のパスを出して得点を演出する連係も光った。残り1分半で當山が左サイドからシュートで29点目を決め、逃げ切った。

 東長濱秀作監督は「ポストプレーヤーの2人を徹底的にマークした」と勝因を語った。強豪に勝利し、勢いに乗るテラスだが「指示の伝達がうまくいかないことがある。まだまだだ」と選手にハッパを掛けた。

 (渡真利優人)