県高校新人大会のテニス競技最終日は30日、那覇市の奥武山公園庭球場で行われ、男子シングルスは大城優心(沖縄尚学)が6―1で梅田琉聖(同)を下し、頂点に立った。同女子は井手葵(同)が6―4で渡久地杜生(同)を退け、優勝した。団体戦は沖縄尚学が男女同時優勝し、男子は20連覇、女子は16連覇を果たした。
大城、得意のフォアで圧倒
1年生ながら実力を存分に発揮し、6―1で頂点に立った大城優心(沖縄尚学)。「勝ちきることができてうれしい」と火照った顔に笑みを見せた。
「サーブの調子が良かった」。確実に相手コートを射抜き、試合の流れを優位にした。決勝の相手、梅田琉聖(同2年)について、普段の練習から「サーブとストロークが得意」と分析している。自身の武器であるフォアを中心に、左右に大きく揺さぶった後、ボレーを打ち付け、得点を重ねた。
体勢が崩れやすいサイドからのショットを避けるために、コートのセンター付近にボールを集めさせることを意識した。「フォアで打ち返すことができるように、プレーを組み立てることができた」とうなずいた。
4ゲーム目は相手の強打に苦戦し、落としたものの「プレッシャーもなく、のびのびできた」と、再び流れを引き戻した。
団体戦でも優勝し、九州大会への派遣も決定している。「絶対勝って全国へつなげる」と新鋭はさらなる高みを目指す。
(渡真利優人)
井手、同校対決制す 試合続きでも実力発揮
女子シングルスを制した井手葵(沖縄尚学2年)。「試合続きで疲労もたまっていたが優勝できて良かった」と達成感をにじませた。
決勝の相手は渡久地杜生(同)。練習相手でもあり「分かりきっている部分が多い。苦しい試合になることは想定していた」。一時はリードされる展開もあり「焦りも生まれた」と言うが、気持ちが落ちないように積極的に声を出し、士気を高めた。持ち味の威力のあるサーブでリターンミスを誘い、ラリー戦では左右に揺さぶられながらも確実な返球で粘った。
九州大会でも「守らず攻めるという気持ちを持ち続ける」と誓った。
(渡真利優人)
【男子】
▽団体1回戦 前原5―0沖縄高専、首里3―2首里東、球陽3―2沖縄工、興南3―2普天間、那覇国際5―0知念、具志川4―1与勝、糸満3―2開邦、名護5―0浦添、昭薬付5―0美里工、陽明5―0宜野湾、小禄5―0向陽、読谷3―2豊見城
▽同2回戦 沖縄尚学3―0前原、首里3―1球陽、興南3―1那覇国際、那覇4―0具志川、那覇西3―0糸満、昭薬付3―2名護、小禄3―0陽明、コザ3―1読谷
▽同準々決勝
沖縄尚学 3―0 首里
那覇 3―0 興南
昭薬付 3―2 那覇西
コザ 3―2 小禄
▽同準決勝
沖縄尚学 3―0 那覇
コザ 3―1 昭薬付
▽同3位決定戦
那覇 3―1 昭薬付
▽同第2代表決定戦
コザ 3―1 那覇
▽同決勝
沖縄尚学 3―1 コザ
▽シングルス準々決勝
大城優心(沖縄尚学) 7―5 松浦匠之介(沖縄尚学)
越村昭斗(沖縄尚学) 6―2 宮永拓斗(沖縄尚学)
梅田琉聖(沖縄尚学) 6―1 盛島響希(沖縄尚学)
平田十真(沖縄尚学) 6―0 日渡翔己(沖縄尚学)
▽同準決勝
大城 7―5 越村
梅田 6―3 平田
▽同決勝
大城 6―1 梅田
【女子】
▽団体1回戦 首里5―0開邦、普天間5―0具志川、コザ4―1那覇国際、那覇5―0球陽、浦添3―1知念、那覇西3―0昭薬付
▽同準々決勝
沖縄尚学 3―0 首里
コザ 3―1 普天間
那覇 3―0 浦添
小禄 3―0 那覇西
▽同準々決勝
沖縄尚学 3―0 コザ
那覇 3―2 小禄
▽同3位決定戦
小禄 3―0 コザ
▽同決勝
沖縄尚学 3―0 那覇
▽シングルス準々決勝
井手葵(沖縄尚学) 6―1 比嘉桜実(沖縄尚学)
嘉数ちひろ(沖縄尚学) 6―3 松代奈海(沖縄尚学)
渡久地杜生(沖縄尚学) 6―0 田中音色(沖縄尚学)
宇都宮早絵(沖縄尚学) 6―3 近藤海里(沖縄尚学)
▽同準決勝
井手 6―1 嘉数
渡久地 6―3 宇都宮
▽同決勝
井手 6―4 渡久地