ハンドボールのリーグH男子の琉球コラソンと女子のザ・テラスホテルズラティーダ琉球は6日、那覇市の県立武道館でダブルホーム戦を行った。コラソンはトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAに20―39で敗れた。通算成績は2勝3敗。テラスは北国ハニービー石川に22―29で敗れた。通算成績は3勝3敗1分け。コラソンの次戦は20日午後0時半から奈良県の生駒市体育協会滝寺S.C.体育館でアルバモス大阪と対戦する。テラスの次戦は2025年1月11日午後1時半から、愛知県の枇杷島スポーツセンターでHC名古屋と対戦する。
▽男子
レッドトルネード佐賀(6)
39―20(18―7,21―13)
琉球コラソン(4)
豊田合成名古屋(8)
33―20(17―11,16―9)
大崎埼玉(2)
大同東海(8)
34―26(16―10,18―16)
安芸高田わくなが(4)
相手の引き立て役に
東江正作監督の話 相手の引き立て役になってしまった。立ち上がりで守備を割ることができず、ストレスに感じる選手もいた。後半は東江太輝のステップシュートや潘恩傑のミドルレンジなどいい攻めもあった。攻撃の精度と強度を上げることが重要だ。
相手の堅守にひるんで大敗
琉球コラソンの前にトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAの守備が高く立ちはだかった。20―39の大敗を喫し、東江太輝主将は「リーグ随一とも言える守備がハードなチームにひるんでしまった」と唇をかんだ。
得点源の野尻雄偉や潘恩傑らが、体格の勝る相手堅守に割って入ろうとするも2人掛かりで阻止された。立ち上がりから7連続失点を喫し、もやもやとした空気が流れた。ようやく前半10分に比嘉信吾が右サイドからのシュートで今試合初得点としたものの、直後に8連続失点。終始、パスカットからの速攻による失点を繰り返し、攻撃がぶつ切りの状態となったコラソン。連係もかみ合わない悪循環に陥り、もどかしさやいら立ちを見せる選手もいた。
PV中川智規は「1対1攻撃の一辺倒になっていて結果が如実に出た」と指摘した。東江主将は「もっと相手を引きつける攻撃が必要だ」と改善を誓った。
(渡真利優人)
▽女子
北国石川(10)
29―22(14―12,15―10)
ザ・テラスホテルズ琉球(7)
香川銀行(4)
23―22(11―8,12―14)
飛騨高山ブラックブルズ(1)
後半攻めあぐねた
東長濱秀作監督の話 右サイドで勝負し、相手選手を封じ込める作戦だった。ねばり強く守った前半とは変わり、後半は攻めあぐねる状況が続いた。7人攻撃で打開しようとしたが、相手GKの好セーブもあり、シュートの精度を欠く場面が目立った。
RW山路が入団初得点
リーグ最多の10連続王者の北国ハニービー石川を相手に、肉薄した戦いを見せたザ・テラスホテルズラティーダ琉球。22―29で敗れたものの、RW山路麻愛が入団初得点を挙げるなど気を吐いた。2022年に入団したものの、けがに苦しめられた山路。出場の機会を失っていた中で、北国戦がリーグ初出場となった。
3―4で迎えた前半10分49秒、朴宣映からパスを受けた山路の豪快なシュートは相手GKの右手すれすれを射抜き、ゴールネットを揺らした。ベンチに駆け寄り、チームメートとハイタッチと抱擁を交わすなど喜びを爆発させた山路は「絶対に恩返しがしたいと思っていた」と涙ぐんだ。
後半は一時同点となるなど王者を追い詰めたテラスだが、相手のパスカットからの速攻で突き放された。山路は「速攻に素早く対応できなかった。攻撃が単発だった」と話した。
(渡真利優人)