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金城梨紗子、母として世界一へ 女子レスリング


金城梨紗子、母として世界一へ 女子レスリング 世界選手権に向け練習する金城梨紗子=東京都世田谷区
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 レスリング女子の五輪2大会金メダリスト、金城梨紗子(サントリー)がアルバニアで28日に開幕する非五輪階級の世界選手権で59キロ級に出場する。2022年5月に第1子を出産。母になって初となる世界一への挑戦に「絶対に優勝したい」と燃える。

 五輪は16年リオデジャネイロ大会63キロ級、21年東京大会57キロ級で優勝。57キロ級で連覇を目指したパリ大会は国内選考で敗れたが、育児と両立しての競技人生を諦めなかった。娘が発熱すれば、午前の練習を変更し、夫の帰宅後に子どもを寝かせて午後10時半にジムへ向かう時もあった。努力は実り、今年5月に大学生とのプレーオフを制し、代表の座を射止めた。

 練習では、男子大学生に力強いタックルを繰り出すなど好調ぶりをうかがわせた。11月21日に30歳の誕生日を迎え「間違いなく産後で今が一番強い。やっと戻ってきた。時間はかかるけど、やっぱり続けてみるものですね」と実感を込める。

 娘は8月に幼児のレスリング大会に出場し、五輪の写真やマットを見て「ママ、頑張れだね」と声をかけてくれるようになった。日々成長する姿を支えに自身も試行錯誤を重ねてきた。「自分のスタイルを貫く。いい感覚のレスリングを6分間すれば勝てる」と笑顔で勝利を誓った。(七野)

(共同通信)