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太鼓、手拍子 背中押す 伊平屋ムーンライトマラソン 沿道も熱気


太鼓、手拍子 背中押す 伊平屋ムーンライトマラソン 沿道も熱気 応援でランナーの背中を押す島民ら=19日午後3時42分、伊平屋村前泊(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 【伊平屋】30周年を迎えた伊平屋ムーンライトマラソンが19日、伊平屋村で開催された。村民らが公民館や自宅前で「ファイト」「きついと思うけど頑張って」と熱い声援を送り、ランナーらは月と星の応援を背に力強い走りを見せた。

 フルマラソンは午後3時、ハーフコースは午後5時に号砲。友愛と健康の広場を出発したランナーは、秋晴れの心地よい日差しを受けた「伊平屋ブルー」の海を臨みながら走った。

 日が傾き始めると爽やかな風が吹き抜け、田園や山々が赤く染まっていった。一番星が出始めると、星が輝きを増していき天の川も姿を現した。午後7時過ぎ、大きな丸い月が昇り始めると、ランナーらは笑顔を浮かべて「月からパワーをもらって頑張るぞ」と力を込めた。刻々と変わる島の表情を楽しみながら、ランナーらは懸命にゴールを目指した。

 村民らの応援にも熱がこもった。田名区では、村内唯一の獅子舞が登場した。沿道では村民が太鼓や手拍子を打ち鳴らして「頑張れ」と声をかけ、子どもたちは水を手渡した。ランナーたちも「ありがとう」と応え、盛り上がりを見せていた。

 沿道で見守った城間照子さん(88)は「応援することは生きがいになっている。これからもずっと続けていきたい」と笑顔を見せた。

 伊平屋村の名嘉律夫村長は「記念大会は期待どり盛り上がり、初参加の人も多かった。今後も大会を一層発展させていきたい」と話した。

 (玉寄光太)