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沖縄県勢11個のメダル獲得 全国障害者スポーツ大会


沖縄県勢11個のメダル獲得 全国障害者スポーツ大会 ジャックボール(目標球)にボールを投げる伊波興乃慎(前列左端)とペアの兼村星哉(右端)=27日、嬉野市中央体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」は27日、佐賀県内で第2日を行い、県勢は7競技に挑んだ。卓球2部の小渡節子が県勢初の金メダルを獲得したほか、陸上の奥平広光が800メートルと100メートルでそれぞれ銀メダルを獲得した。

 卓球は仲宗根慈、山川勇、我謝勇(サウンドテーブルテニス)が銀メダル、中尾亮浩が銅メダルと出場選手全員がメダルを獲得した。水泳25メートル背泳ぎの謝花安志、ボッチャの兼村星哉・伊波興乃慎ペアも銀メダルを獲得。陸上ソフトボール投げの下地裕士、ボウリングの照屋美奈は銅メダルで、27日だけで県勢は計11個のメダルを獲得した。


悔しさ残る「銀」 直接対決の結果で決着

 悔しさが残る銀メダルとなった。2回目の出場となる兼村星哉と初出場の伊波興乃慎ペアは愛知との第1戦では緊張からか初球から思うようなプレーができず、2エンドともに落とし敗北。続く香川との対戦では、相手に主導権を握らせることなく2エンドともに勝利した。試合は3チームが1勝1敗で並び、沖縄と愛知の上位2チームは得失点も同じとなったが、直接対決の結果により愛知が金メダルとなった。

 鏡が丘特別支援学校出身で同級生でもある2人は現在、別々の大学に通いながら沖縄ボッチャクラブに所属する。「優勝は逃したが、来年も2人でペアで出場し、次は優勝したい」と決意を新たにした。

 (吉田健一)

卓球2部で金メダルを獲得した小渡節子=27日、基山町総合体育館
陸上800メートルと100メートルで銀メダルを獲得した奥平広光(右)と伴奏者の新川洋和さん=27日、SAGAサンライズパークSAGAスタジアム

<ボッチャ>伊波・兼村 ボッチャ銀

 (佐賀県嬉野市中央体育館)
 【肢体不自由者】
▽プール成績
 「Pプール」(2)伊波興乃慎、兼村星哉


<陸上>

(佐賀県SAGAサンライズパーク陸上競技場)
▽100メートル(区分25)
 「2組」 (2)奥平広光 18秒94
▽800メートル(区分25)
 「1組」 (2)奥平広光 3分38秒37
▽100メートル(区分27)
 「4組」 (4)宮国玲 12秒20
 「9組」 (8)下地裕士 14秒25
▽800メートル(区分27)
 「1組」 金城恵人=失格
▽ソフトボール投げ(区分27)
 「3組」 (3)下地裕士 61メートル19
▽50メートル(区分27)
 「3組」 (6)下地杏佳 10秒35
▽ソフトボール投げ(区分27)
 「1組」 (7)下地杏佳 14メートル61

NAHAマラソン完走したい

 陸上2部100メートルと800メートルで銀メダルを獲得した奥平広光(66)の話 自信がなく、メダルをもらえると思っていなかったから非常にうれしい。大会に合わせて週1回の練習を2回に増やして臨んだ。6年前からペアを組んでいる伴走者の新川洋和さんにも感謝したい。今度は2人で12月のNAHAマラソンを完走したい。


<卓球>小渡が金

 (佐賀県基山町総合体育館ほか)
▽区分15
 「4組」 (2)我謝勇
▽区分18
 「7組」 (3)中尾亮浩
▽区分19
 「2組」 (2)山川勇
▽区分17
 「1組」 (1)小渡節子
▽区分18
 「7組」 (2)仲宗根慈


<水泳>

(佐賀県SAGAサンライズパーク水泳場)
▽25メートル背泳ぎ(区分19)
 「1組」 (2)謝花安志 40秒20
▽25メートル平泳ぎ(区分26)
 「1組」 (4)上間里帆 35秒96


<ボウリング>

 (佐賀県ボウルアーガス)
▽成績
 「2組」 (3)照屋美奈 501点


<アーチェリー>

 (佐賀県鹿島市陸上競技場)
▽リカーブ30メートルダブルラウンド
 「区分4・2組」 (4)小浜靖一 400点


<フライングディスク>

 (佐賀県伊万里市国見台陸上競技場)
▽ディスタンス(立位)
 「9組」 (6)玉元晴也 34メートル03
 「19組」 (5)東江亮 20メートル55
 「22組」 (5)岩永知宏 32メートル11