県高校新人体育大会は28日、県内各地で行われた。ソフトテニスの個人戦男子は上門幹武・嘉手納悠(那覇西)、女子は伊芸美桜・金城朱里(糸満)が頂点をつかんだ。ボウリングの男子個人は下地良尚(首里東2年)、女子は稲福観夕(中部商2年)が制した。ゴルフ男子個人は呉屋陽星(エナジック1年)が68、女子は玉城豪華(同2年)が69で優勝した。卓球の男子シングルスは玉城廉(那覇)、女子は田畑優希(首里東)が制した。バスケット男子はコザ、興南、小禄、沖縄水産が4強入りした。女子は石川、知念、小禄、西原がベスト4に残った。
嘉手納が振り、上門が決める
ファイナルゲームまでもつれ込んだ男子決勝は上門幹武・嘉手納悠(那覇西)が追い上げる知念巨力・山下雄靖(名護)をかわして、4―3で勝利。ペアとして初優勝を飾った。2年の上門は1年生で県総体優勝するも、その後は準優勝が続いていたために「本当にうれしい」と、ほっとした表情を見せた。
決勝の序盤は「支配していた」と言う前衛の上門が活躍。後衛の嘉手納が誘った甘い返球だけでなく、厳しい体勢からもボレーやスマッシュを決めて、3―1と有利に進めていた。しかし、「勝ち急いでしまった」(嘉手納)と持ち味の粘り強いストロークができず、決めに行ってしまいミスが出た。
それでも互いに励まし合い、焦りはなかった。ファイナルゲームで嘉手納は相手を左右に振り、上門はボレーで攻めた。最後は相手の強めのショットを上門がボレーで返して決めた。
8月にペアを組んだが、大会では2位だった。1年の嘉手納は「(上門が組んでいた)先輩じゃないから負けていたと思うこともあったが、乗り越えることができた」と自信になったようだ。ともにファーストサービスを課題に挙げながらも「次の県総体までは県内では負けない」と王者として勝ち続けると誓った。
(屋嘉部長将)
伊芸・金城(糸満)女子制す 連係さえ、圧倒的強さ見せる
8月のNTT西日本杯県大会で優勝した伊芸美桜・金城朱里(糸満)が決勝で4―0でストレート勝ち。予選から合わせても落としたのは1ゲームのみと強さを見せた。
新垣連美・喜納瑚那(名護)との決勝でもコンビネーションがさえた。前衛の金城はストレートを抜かれないようにしたことで、後衛の伊芸は左右に振られにくく、ストロークで強気に攻められた。伊芸も厳しいコースを突くことで甘い返球を誘い、金城がボレーで決めた。
1年生の伊芸と2年生の金城は4月からペアを組み始めた。県総体ではベスト8に入るも全国総体の出場は逃した。2人は「得点のレパートリーを増やしていきたい」とさらなる成長を誓い、来年の全国総体出場を目指す。
(屋嘉部長将)
(28日・県総合運動公園庭球場)
【男子】
▽個人戦決勝トーナメント準々決勝
福本礼央夏・座波晃也(八重山) 4―0 當山恵太・比嘉琉希也(南部商業)
知念巨力・山下雄靖(名護) 4―1 宮城松・西銘唯人(名護)
新垣太賀・村上蓮恩(知念) 4―2 照屋盛麻・中村翔(向陽)
上門幹武・嘉手納悠(那覇西) 4―0 知念優毅・大城和之真(知念)
▽同準決勝
知念・山下 4―3 福本・座波
上門・嘉手納 4―2 新垣・村上
▽同決勝
上門・嘉手納 4―3 知念・山下
【女子】
▽個人戦決勝トーナメント準々決勝
伊芸美桜・金城朱里(糸満) 4―0 仲尾次真綾・島袋莱々(糸満)
野崎実優・知念歩美(那覇) 4―1 柳橋柚綺・神谷綾音(糸満)
高橋心・普天間由野佳(知念) 4―3 大城輝莉・神谷織衣(糸満)
新垣連美・喜納瑚那(名護) 4―0 知念心愛・仲村瑠愛奈(豊見城)
▽同準決勝
伊芸・金城 4―1 野崎・知念
新垣・喜納 4―1 高橋・普天間
▽同決勝
伊芸・金城 4―0 新垣・喜納