来春の全国高校野球選抜大会出場の参考資料となる秋季九州大会(第155回九州大会)第4日は29日、大分県の別大興産スタジアムで準々決勝が行われ、第2試合の沖縄尚学―鹿児島実は、沖尚が3―0でリードした八回途中、降雨で中断したまま再開できず、継続試合となった。30日正午に再開する。
沖縄尚学は二回に末吉良丞の適時打で先制。六回、八回にも1点ずつを加えてリードを広げた。今夏の甲子園大会に出場した西日本短大付(福岡)は有明(熊本)を4―0で下し、4強入りを果たした。31日が休養日となり、11月1日に準決勝、2日に決勝を実施する。
エース末吉が投打で存在感 無失点好投に2安打2打点
雨天の投手戦となった準々決勝。沖縄尚学は3点リードと試合を優位に進めた。
ひときわ存在感を放ったのは、エース左腕・末吉良丞だ。八回まで無失点に封じるだけでなく、9番で先制適時打を含む2安打2打点を挙げた。1年生ながら、ここ一番の試合で投打で頼もしくチームを引っ張った。
1回戦で3安打2打点と活躍した6番・比嘉大登は3安打をマーク。好機を生み出し得点に絡んだ。
八回は代打の阿波根裕が適時三塁打を放ってチームは勢いづいた。しかしここで雨天中断。約30分後に継続試合とすることが決まり、結果は持ち越しとなった。八回裏2死で三塁に阿波根を置いて再開となる。
比嘉公也監督は「バッテリー中心に粘り強く守るしかない。流れが変わらないよう頑張りたい」と語った。
(名波一樹)
▽準々決勝
西日本短大付(福岡)
000 000 031|4
000 000 000|0
有 明(熊本)
(西)中野―山下
(有)斉藤―西山
鹿児島実
000 000 00 |0
010 001 01 |3
沖縄尚学
(八回裏2死まで。降雨により継続試合)
(鹿)大野―島田
(沖)末吉―山川