来春の全国高校野球選抜大会出場の参考資料となる秋季九州大会(第155回九州大会)第6日は3日、大分県の別大興産スタジアムで準決勝が行われ、エナジックは柳ケ浦(大分)に4―2で勝利し、沖縄尚学は西日本短大付(福岡)を11―1の六回コールドで下し、4日の決勝は沖縄勢対決となった。
沖縄県勢が投打で引っ張ってきた柳ケ浦が、エナジックと好勝負を演じた。
1番・島袋ニ魁(山内中出)「県外に来ているからには沖縄のチームに負けたくない」と闘志を燃やしていた。1点を追う四回、先頭の島袋は「センター返しを意識していた」と安打で出塁。犠打などで三塁まで進むと、遊ゴロの間に同点のホームを踏んだ。
1年生ながらエースナンバーを背負う宮城介(久辺中出)は、八回から登板。1死二塁の危機で三振を奪った。しかし直後に失点をし「直球で押したかったが打たれた」と唇をかんだ。
レベルの高い環境で甲子園を目指そうと柳ケ浦に進学した2人。島袋は「つなぐ打撃をもっと練習したい」、宮城は「課題の制球を修正する」とそれぞれ決意を新たにした。
(名波一樹)
西日本短大付(福岡)
010000 |1
801011x |11
沖縄尚学
(六回規定によりコールドゲーム)
(西)中野―山下
(沖)末吉―山川
【評】沖縄尚学が13安打11得点で六回コールドゲーム勝ち。一回に5連打など打者13人の猛攻で8点を奪い、その後も加点した。末吉は要所を締め、6回を6安打1失点。西日本短大付は中野が制球難で打ち込まれた。3失策と守備も乱れた。
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