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空手組手各級でV決定 沖縄県高校新人大会


空手組手各級でV決定 沖縄県高校新人大会 男子個人組手61キロ以下級決勝 上段蹴りを決める浦添の金城宇月=4日、那覇市の真和志高校(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 吉田 健一

 県高校新人大会は4日、空手道とハンドボールの2競技が県内各地で行われた。空手道は個人組手が行われ、男子は55キロ以下で島本悠真(前原)、61キロ以下は金城宇月(浦添)、68キロ以下は当間盛飛(沖縄尚学)、76キロ以下は新垣稲大(前原)、76キロ以上は三浦嘉心(沖縄尚学)が制した。女子は48キロ以下が國吉なぎ(コザ)、53キロ以下は津嘉山華楠(普天間)、59キロ以下は平田美月(浦添)、66キロ以下は榮門秀香(前原)、66キロ以上は安次富明かり(名護)が優勝した。ハンドボールは男子は興南と那覇西、女子は浦添と那覇西が6日の決勝進出を決めた。


上段蹴り決まり栄冠 男子61キロ以下級・金城(浦添)

 得意の上段蹴りで初優勝をつかみ取った。男子個人組手61キロ以下級で、金城宇月(浦添2年)は前日の組手団体で負った左手小指のけがをものともせず、初戦から8点差の得点勝ちを重ね、決勝も文句なしの内容だった。

 6歳から始めた空手は組手一筋。5月の県総体はベスト16、9月の選手権は3位と徐々に順位を上げてきた。この日の試合は前日のけがの影響もあり、正対(右)で臨んだ。

 決勝は開始早々、有効打の上段突きを打ち込み、流れをつくった。その後も足払いで倒し、有効打を放つなど得意技を次々と決めた。

 次の舞台は九州。「まずは初戦を突破し、流れをつくる」と気持ちを切り替える。

 (吉田健一)


中段蹴りで流れ変える 女子53キロ以下級・津嘉山(普天間)

女子個人組手53キロ以下級決勝 中段蹴りを決める普天間の津嘉山華楠(右)(喜瀬守昭撮影)

 女子個人組手53キロ以下級の津嘉山華楠(普天間2年)が初の栄冠に輝いた。決勝の相手は中学時代に何度も対戦してきた仲村充紀(前原2年)で、実力は五分。試合開始直後から攻められ、2点先取されるなど苦しい展開が続いたが、中段蹴りで同点に追いつき流れを変えた。9月の選手権後から練習を始めたという前拳からのワンツーで逆転し、最後は上段突きで勝利を収めた。高校に入学し、仲村との対戦は初めて。「練習を重ねた成果が出てうれしい」と笑顔を見せる。来年1月の九州大会に向けて、得意の中段突きに磨きを掛けるとともに、「前拳からの技のバリエーションを増やす」と、九州での活躍を誓う。

 (吉田健一)


悔しさをバネに練習 男子55キロ以下級・島本(前原)

 男子個人組手55キロ以下級は、島本悠真(前原2年)が得意の中段突きで勝利をつかんだ。決勝は1―1と同点で並び、先取により勝利。昨年の新人戦は2位だっただけに「悔しさをバネに頑張った。シンプルにうれしい」と笑顔を見せる。

 決勝は9月の選手権でも戦った津嘉山幹太(普天間2年)で、互いに有効打が決まらない中、上段突きで先取し、勝利をたぐり寄せた。九州に向けて「得意の中段突きをもっと決められるよう練習を頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓う。

 (吉田健一)


初戦から圧倒的実力 女子48キロ以下級・國吉(コザ)

 女子個人組手48キロ以下級は國吉なぎ(コザ2年)が初戦から圧倒的な実力を発揮し、優勝した。本人は「5月の総体終わりから調子が下がっていたが、仲間や先生、家族らのおかげで決勝の舞台に立てた」と感謝の言葉をつづる。

 決勝は同門の大城輝莉(普天間1年)で、有効打をもらうことなく3―0と完勝。一方、昨年の九州大会は2位と悔しい思いをしただけに、来年2月の九州は「今度こそ優勝する」と雪辱を誓う。

 (吉田健一)

男子個人組手の各階級を制した(左から)島本悠真(前原)、金城宇月(浦添)、当間盛飛(沖縄尚学)、新垣稲大(前原)、三浦嘉心(沖縄尚学)
女子個人組手の各階級を制した(左から)國吉なぎ(コザ)、津嘉山華楠(普天間)、平田美月(浦添)、榮門秀香(前原)、安次富明かり(名護)