バレーボールの第77回全日本高校選手権県予選最終日は4日、豊見城市民体育館で男女決勝が行われた。男子は西原が3―1で美里工を退けて、3年連続28度目の頂点に立った。女子は首里が3―1で西原に打ち勝って2年ぶり8度目の優勝をつかんだ。男子西原と女子首里は来年1月に東京体育館で行われる春の高校バレーに県代表として出場する。
▽女子決勝
首里
3―1(23―25,26―24,25―22,25―17)
西原
総合力で攻撃に厚み
首里は昨年覇者の西原を相手に、先輩の分の悔しさも晴らす勝利をつかんだ。
上背のある西原に第1セットを先勝され、第2セットも激しく競り合うなど苦しめられたが、後半はプレーの幅が広がり、攻撃に厚みが増した。
金城知夏(ともか)は30得点。頼れるエースとして期待に応える結果を残した。「最初はサーブキャッチで崩れた。スパイカーにサーブを受けさせないように確認し合った」と攻撃に転じる態勢を修正した。
第2セットに金城が徹底マークされた場面では、159センチと小柄ながらジャンプ力を駆使して新城光(ひかる)が左からの得点で躍動した。「みんながスパイクを打てるチームになっている」と相手に的を絞らせず、金城だけに頼らない総合力が光った。
第3セットも簡単ではなかった。照喜名ほしのが好サーブを連発し、連続得点などで一時は20―13と引き離したが、西原の粘りで22―21まで迫られた。最後は金城の緩急をつけた攻撃やブロックなどで流れを渡さなかった。
金城は「1年生の頃よりも相手のブロックを見る余裕ができ、打ち込めるコースの幅も広がった」と成長を実感し、まずは全国初勝利を目指す。
(大城三太)