Q:よくニュースに出てくるSDGsってそもそも何?
A:貧困や気候変動、質の高い教育、ジェンダー平等、平和と公正などの地球規模の課題の解決に向けて、国際社会が定めた2030年までに達成すべき目標です。英語の「Sustainable Development Goals」の頭文字で表し、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
17項目の「ゴール(目標)」とその下の具体的な169項目の「ターゲット(対象)」で構成されています。15年に193カ国が加盟する国連サミットで全会一致で採択されました。基本理念に「誰一人取り残さない」を掲げています。
国内では、政府や経済界、自治体、NPOなど各界が取り組んでいます。県内では県が推進本部を設置し、12の優先課題ごとの目標や行動計画を策定しています。
県内では海洋保全のための赤土流出防止対策や、ひとり親家庭への食料支援などが進められています。
今年は達成に向けた15年間の中間年です。日本の達成度は世界166カ国中21位でした。国連によると、加盟国の達成度は、評価が可能な138項目で「停滞または悪化」37%、「順調」15%でした。
発展途上国で新型コロナの流行の長期化や、ロシアによるウクライナ侵攻で平和分野の進展が妨げられています。ジェンダー平等は各国の法整備に280年かかるとの予測もあります。
9月に国連は「達成は危機的状況」と強調し、各国が政策推進と国際協調を約束する政治宣言を採択しました。