Q:10月8日に那覇大綱挽が4年ぶりに通常開催されるけど、大綱挽っていつからあるんだろう?
A:琉球王国時代の1450年ごろに西、東、若狭町、泉崎の那覇四町で行われていた「那覇四町大綱」が始まりとされています。王国時代は薩摩藩奉行の歓待と国王の慶事として行われていました。先の大戦の影響もあり、1935年を最後に途絶えました。
その後、71年に当時の平良良松市長が市制50周年記念事業として、10・10空襲があった10月10日に平和を祈念するために復活しました。
東西200メートル、重さ40トンの大綱は95年に「世界一の大きなわら綱」としてギネス認定されました。那覇三大祭りの一つにも数えられ、那覇人(なーふぁんちゅ)の誇りとされています。大綱挽には例年、海外を含め県内外から約27万人が来場するなど沖縄を代表する伝統行事にもなっています。
新型コロナウイルスの影響で人数を制限した昨年は、西と東の綱をカヌチ棒で結合する「綱寄せ」の作業中に西の綱が切れたため、綱を引く前に結果は引き分けとなりました。そのため、那覇大綱挽保存会は現在、本番で縄が切れないよう精魂込めて縄作りを進めています。
また、忘れてはいけないのが大綱挽を盛り上げる旗頭の存在です。大綱挽の前には国際通りで旗頭行列が行われます。那覇大綱挽保存会に登録されている伝統旗頭は14旗あり、大綱と旗頭が並ぶ姿は圧巻です。那覇市は旗頭の継承発展を目的に8日の那覇大綱挽に併せて「旗頭のまち」宣言をします。