沖縄県警は5日、活動実態のない不適切な政務活動費の交付を受け、市から公金少なくとも100万円超をだまし取ったなどとして、詐欺の疑いで前那覇市議会議長で同市議の久高友弘氏(75)の自宅や関係先を家宅捜索した。押収した関係資料を精査するなどし、詳しく調べている。
久高氏は3月、那覇市の市有地を巡って、土地の所有権回復を求める義母の後見人の女性と不動産コンサルタント会社代表の男性らとの間で、議長室で現金5千万円の受け渡しがあったことが問題視され、議長を辞職した。
5日早朝、那覇市の久高氏の自宅や後見人の女性宅に県警の捜査員複数人が立ち入った。関係資料を押収するとともに、関係者数人を事情聴取した。
政務活動費は議員活動に関わる調査研究費や事務所費、人件費など必要経費の一部として市から交付される。久高氏は活動実態のない人件費などを経費として計上し、不正に受け取っていたなどの疑いが持たれている。
那覇市議会政務活動費の交付に関する条例では、議長は政務活動費の適正な運用を期すと定められている。
久高氏に浮上した新たな金銭疑惑 県警、強制捜査に着手
活動実態のない不適切な政務活動費を少なくとも100万円超を受け取っていたなどとして、県警は5日、詐欺の疑いで前那覇市議会議長で那覇市議の久高友弘氏の関係先で家 …
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