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「性被害者にも、加害者にもならないために」那覇の女性市議が市長に提言書 性教育の充実や生理用品の全校設置など


「性被害者にも、加害者にもならないために」那覇の女性市議が市長に提言書 性教育の充実や生理用品の全校設置など 知念覚那覇市長(右から7人目)に提言書を手渡すブーゲンビレアの会の市議=4日、那覇市役所
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 【那覇】那覇市議会の女性議員全13人で構成するブーゲンビレアの会は4日、那覇市の知念覚市長に対し、市内全小中学校のトイレへの生理用品の設置などを求める提言書を手渡した。市管理職への女性登用推進、子どもへの性教育の充実、女性の就労支援拡充、男性職員の育児休暇取得推進の計5項目を求めた。

 子どもへの性教育の充実について、議員からは「性被害に遭わないためだけではなく、加害者にならないためにも必要だ」として、学校での性教育の必要性を指摘した。生理用品も現状で設置されていない学校が一部あるとして、学校への積極的な働き掛けを要望した。

 知念市長は生理用品の設置について「現場で温度差もある。教育委員会と詰めながら責任を持って対応したい」と語った。

 ブーゲンビレアの会は、2021年7月の市議選で当選した女性議員13人が女性に関する政策の調査研究と提言を行うことを目的に超党派の集まりとして結成した。

 (吉田健一)