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沖縄環太平洋国際フィルムフェス初開催 「世界中の国々と沖縄つなげたい」 映画監督の黄インイク、俳優の尚玄に聞く 11月23日から


沖縄環太平洋国際フィルムフェス初開催 「世界中の国々と沖縄つなげたい」 映画監督の黄インイク、俳優の尚玄に聞く 11月23日から シネマアットシーへの思いを語る黄インイクと尚玄(右)=4日、那覇市泉崎の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)
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 沖縄から新たな国際文化交流の場の創出を目指す国際映画祭「Cinema at Sea(シネマアットシー)―沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」が11月23~29日、那覇市と南城市で初開催される。期間中は那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール、桜坂劇場、那覇文化芸術劇場なはーと、タイムスホールと、南城市のあざまサンサンビーチを会場に、映画の上映と制作者向けのプログラムなど多彩な企画を展開する。日本初上映を含む30~40作品を上映する。

 エグゼクティブプロデューサーを務める、沖縄在住で映画製作を続ける台湾出身の映画監督・プロデューサーの黄インイクが2018年から映画祭の構想を考え始めたという。「純粋に映画を語る場が少なくなってきていると感じていた。映画祭を通して、世界中の国々と沖縄をつないでいきたい」と話す。

 公式アンバサダーには県出身の俳優尚玄が就任した。地元沖縄で国際映画祭を開催することが夢だったという。尚玄は「日本の中でも、沖縄は国際映画祭を開くのにふさわしい場所だ。映画祭の開催には、世界中の人が足を運びたくなるロケーションも大事だ」と強調する。

 「沖縄には琉球王朝時代からアジアや太平洋の国々と貿易していたバックグラウンドがある。アンバサダーとして世界と沖縄の架け橋となりたい」と意気込む。

 尚玄は「映画を見ることで自分自身が成長させられた」という。映画の世界に憧れを抱き、俳優の道を選んだ。「一般の方も気軽に足を運んでもらいたい。映画の道を志す人たちと双方向で会話ができる場を設けたい」と語った。映画祭終了後も、県内離島各地や台湾での巡回上映会も企画している。

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 映画祭経費をクラウドファンディングで募っている。31日まで。