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「米軍の血液戦略確認」 キャンプ瑞慶覧視察へ 国の検討会 


「米軍の血液戦略確認」 キャンプ瑞慶覧視察へ 国の検討会  星条旗と日の丸
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【東京】負傷した自衛隊員への輸血方法を確立するため防衛省が設置した有識者検討会が6日、米軍が血液製剤の製造や保管をしている米軍キャンプ瑞慶覧の「米インド太平洋軍血液センター」を視察する。防衛省が2日に発表した。「米軍の血液戦略などの確認」と説明している。
 防衛省は将来的に輸血分野でも米軍との相互運用を目指しており、その関連とみられる。
 米軍が戦場での輸血に採用している「低力価O型全血(LTOWB)」を念頭に、製造や保管について現場を見ながら米軍の医療担当者から話を聞く。防衛省の医官も同行する。有識者検討会の視察は2件目で、米軍施設の視察は初めて。議論を重ねて年度内に防衛省への提言をまとめる。
 自衛隊は独自で隊員に使用するための血液製剤を製造して備蓄する方針を打ち出している。自衛隊中央病院(東京都)は米軍のLTOWBを念頭に自衛隊員の血液を解析する研究を進めている。 (明真南斗)