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共産支援候補推薦せず 衆院選 連合、立民に方針伝達


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 連合は9日、東京都内で中央執行委員会を開き、共産党が支援する候補者は推薦しないなどとする次期衆院選の基本方針を決定した。記者会見した芳野友子会長は「連合の考えは一貫している」と強調。支援する立憲民主、国民民主両党に対し「足腰を強くして、共産の応援がなくても運動を展開できるよう求めたい」と述べた。
 会見に先立ち、芳野氏は立民の泉健太代表と会談し、方針を伝達。立民、共産両党の接近に「地方組織から多くの不安の声が寄せられている」と懸念を示した。
 基本方針では、共産を念頭に「異なる社会の実現を目的に掲げる政党」と政策協定を締結したり、党関連の集会に参加したりした候補者は「推薦できない」と明記した。
 立民、国民両党を「働く者、生活者の立場の政策を最も共有し、実現に向けて連携している政党」と位置付け、両党所属議員を中心に推薦を出すことも盛り込んだ。
 泉氏は、共産党の志位和夫委員長と10月23日に会談した。次期衆院選に関し、志位氏は「連携して戦うことを党首間で合意した」と説明した。