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ガザ複数病院に攻撃 電力切れ新生児死亡


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】国連は12日までに、イスラエル軍が地上侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザ北部で複数の病院が直接攻撃されたと明らかにした。軍は北部ガザ市や周辺の病院付近でイスラム組織ハマスと激しく戦闘。ガザ保健当局は11日、地区最大級の同市のシファ病院が電力切れで機能停止に陥り、新生児2人が死亡したと表明した。
 (9、22面に関連)
 パレスチナ当局によると、シファ病院では保育器内の三十数人の新生児が危険な状態にある。軍はシファ病院地下にハマスの司令部があるとみて攻勢を強化。軍報道官は同病院の包囲を否定し、新生児らを12日に別の病院に移送させる支援を行うと主張した。医療施設への攻撃は国際人道法違反とされる。
 イスラエルのネタニヤフ首相は11日「ハマスはガザ北部の支配を失った」とした上で国際社会の停戦要求を拒絶。ハマス壊滅後「ガザの安全保障を管理し続ける」と語った。
 軍報道官は12日、ガザ北部住民が南部に避難する「回廊」を同日も7時間設置すると発表。北部ジャバリヤ難民キャンプで4時間、戦闘休止するとした。