鹿屋事故「原因公表を」　嘉手納町議会、米軍に抗議

　【嘉手納】嘉手納町議会（仲村渠兼栄議長）は１４日、米軍嘉手納基地の第１８航空団を訪れ、米軍が武器搭載可能な無人機ＭＱ９を同基地に配備していることに対して抗議する決議を手渡した。
　第１８航空団のレイモンドＰ・ジェフリー広報局長が対応した。
　町議会は海上自衛隊鹿屋航空基地で発生した、ＭＱ９の滑走路逸脱事故の事故原因を公表することや、同機が住民居住地上空を飛ばないことなどを求めた。町議会基地対策特別委員会の當山均委員長によると、同航空団はＭＱ９が戦闘機と比べて騒音が小さいことや、機体の安全性を強調した。町議会の要請に対しては「承知している」と述べるにとどめたという。
　當山委員長は「概要でいいので事故原因を米軍側から公表するべきだ。町民が実感できる負担軽減策を示してほしい」と話した。　（石井恵理菜）