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嘉手納無人機「丁寧に説明」 防衛相、配備期限は未定


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 【東京】武器搭載可能な無人機MQ9が米軍嘉手納基地に配備され、一時展開していた海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)から12日に撤収したことを受け、木原稔防衛相は14日の閣議後会見で「鹿屋市をはじめ地元の皆さまから多大なるご協力をたまわったことに大臣として改めて感謝を申し上げる」と語った。一方、嘉手納基地配備については期限を定めない考えを改めて示した。その上で「関係自治体に丁寧な説明と適切な情報提供をしていく」と述べた。関係自治体の首長と議会向けに説明を実施したことや沖縄防衛局のウェブサイトに関連資料を掲載していることを強調した。
 普天間飛行場の名護市辺野古移設に関する軟弱地盤の改良工事に向けて防衛省が2019年に設置した技術検討会の委員が関連工事の受注業者から奨学寄付金を受け取っていた問題に関し、木原氏は見解を問われ「純粋に技術的、専門的見地から提言や助言をいただくもので、各委員の研究活動が技術検討会における議論の公正性、中立性に影響があるものとは考えていない」と述べた。技術検討会は19年に設置され防衛省の地盤改良工事にお墨付きを与えた。20年1月までに委員8人のうち少なくとも2人が辺野古の工事を受注している海洋土木大手の東洋建設(東京)からそれぞれ300万円、150万円を受け取っていたことが明らかになっている。委員の半数が政府系の研究所などで勤務した経歴があり公平性・中立性が問題となってきた。(明真南斗)