【サンフランシスコ共同=清水敬善、木梨孝亮】バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は14日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため米西部サンフランシスコに入った。15日午前(日本時間16日未明)、1年ぶりに会談し、緊張緩和を図る。会談目的についてバイデン氏は14日、軍同士が連絡を取り合えるよう米中関係を「正常な方向に戻すことだ」と述べた。習氏の訪米は約6年半ぶり。
両首脳は米中競争を管理する方法を話し合い、軍同士の対話再開で合意する見通し。バイデン氏は、中国との「デカップリング(経済切り離し)」は望んでおらず「関係をより良いものにしたい」と強調した。
米中両政府は14日、気候変動の危機に対処するため協力を強化するとした声明を発表した。両首脳は地球規模の課題や薬物対策で協調する姿勢を示す。
軍同士の対話は2022年8月にペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問に反発した中国が中断。その後、台湾海峡や南シナ海で中国軍機が米軍機に異常接近するなどの事例が相次いだ。不測の事態を回避するため、バイデン氏は実務者レベルを含めた軍同士の意思疎通の再開を求める。
米オンラインメディア「セマフォー」は両首脳が人工知能(AI)に関する協議枠組みの新設で合意する見通しだと報じた。
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米中首脳「正常化」模索 軍対話再開へきょう会談
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琉球新報朝刊
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