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長包作品 伸びやかに コンクール入賞者も出演 生誕140周年記念公演


長包作品 伸びやかに コンクール入賞者も出演 生誕140周年記念公演 「えんどうの花」「安里屋ユンタ」を観客と合唱する宮良長包協会の会員と2回宮良長包コンクールの入賞者=3日、那覇市のパレット市民劇場
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「えんどうの花」「安里屋ユンタ」を観客と合唱する宮良長包協会の会員と2回宮良長包コンクールの入賞者=3日、那覇市のパレット市民劇場
 宮良長包協会(泉惠得会長)は3日、第3回宮良長包コンサートを那覇市のパレット市民劇場で開いた。宮良長包生誕140周年記念と同協会創立5周年を兼ね、会員の声楽家らが、歌い継がれる長包作品を伸びやかな歌声で披露した。第2回宮良長包コンクールの幼稚園児から一般までの入賞者が賛助出演した。
 コンサートの幕開けは第2回宮良長包コンクールの入賞者が独唱やアンサンブルで歌った。宮良長包生誕140周年記念特別賞に選ばれた合唱部門1位の女声アンサンブルSophiaは「山の子守唄」を、聴衆賞に選ばれた独唱高校の部1位の伊禮朱里さんは「母の声」を澄んだ声で歌った。
 今回のコンサートでは、伴奏譜がなく歌われる機会のなかった長包作品から「送別の歌」「なんた浜」「すみれ」「夜の響」「でいご」「曠野の涯」の伴奏譜を新たに制作して披露し、長包作品の多彩な魅力を届けた。八重山民謡唄者の大工哲弘と妻の苗子が特別出演し舞台に華を添えた。最後は「えんどうの花」「安里屋ユンタ」を出演者と来場者が一緒に合唱して、にぎやかにコンサートを締めくくった。 (田中芳)