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自治体職員へ SDGs研修 取り組み報告など


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は16日、県・市町村職員向けにSDGs(持続可能な開発目標)の基礎を学ぶ研修を県立図書館で開催した。県SDGsアドバイザリーボード会議で座長を務める社会起業家の玉城直美氏がファシリテーターを務めてSDGsの基本的な概念を紹介したほか、県や各市町村から取り組みの報告があった。
 玉城氏は教育などを通じてSDGsの認知度が県民に広まってきていると紹介。その上で「これまでのように多額の予算を確保し、人材を育成し、社会課題を解決する手法は限界を迎えている。SDGsの事例化が進んでいる現在、市民レベルで何ができるのか、この流れを生かしていくのが重要だ」と話した。
 一方、県教育庁は2021年度から研究指定校で導入するSDGsを達成するための実践授業の取り組みを報告した。成果として児童生徒の自己肯定感や主体性を大きく伸ばせたと紹介。課題は取り組みの持続化を挙げた。 (梅田正覚)