有料

「米作戦 連携容易に」 陸幕長 MLR発足で見解


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【東京】森下泰臣陸上幕僚長は16日の記者会見で、米海兵隊の県内部隊が改編され「第12海兵沿岸連隊(MLR)」が発足したことについて「地域における強い抑止力につながる」と語った。陸自と米海兵隊の作戦を挙げ「連携をより容易にする」との見方も示した。森下氏は15日に拠点となる米軍キャンプ・ハンセンで開かれた発足式典にも出席していた。
 森下氏は会見で、領域を超えて戦う陸自の「領域横断作戦」と、島しょ部に分散して戦う米海兵隊の「遠征前方基地作戦(EABO)」について共同訓練などを通じて連携を図っているとし「(EABOの中核を担う)MLRへの改編は、領域横断作戦とEABOの連携をより容易にする」と強調した。
 MLRの役割を踏まえた共同訓練の計画については「今後、米軍との高いレベルでの懇談や協議などを通じて共同訓練や防衛協力について具体化を図りたい」と話した。
 MLRの発足はハワイを拠点とする「第3海兵沿岸連隊」に次いで二つ目。MLRへの改編は1月に開かれた日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で確認された。 (明真南斗)