琉球交響楽団(琉響)は9日、県内外で活躍するオペラ歌手をソリストに迎えた「オペラガラコンサート」を南城市文化センターシュガーホールで開催した。42人編成による演奏で、声楽家たちがオペラアリアやアンサンブルを披露し、オペラの多彩な魅力を届けた。指揮は大勝秀也。
同コンサートは不定期の開催で、コロナ禍で4年ぶりの開催。ソリストは友利あつ子(ソプラノ)、知念利津子(同)、宮城美幸(同)、田里直樹(テノール)、市川宥一郎(バリトン)前川佳央(同)、大城治(バス)が出演した。
歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲で幕開け。軽快で華麗な曲想とロシア風の旋律が流麗に奏でられ、華やかに演出した。前半はオペラアリアの独唱4演目を披露した。曲間に指揮者の大勝が、オペラアリアを歌う際の役の準備や稽古などを出演者と振り返り、進行した。
後半は、ビゼーのオペラ「カルメン」より第2幕「闘牛士の歌」を披露。闘牛士のエスカミーニョ役を藤原歌劇団で活躍する市川が務め、主人公のカルメン役の知念らと心情を込めた歌唱で、引き込んだ。
最後の演目はプッチーニ「ラ・ボエーム」より第3幕の4重唱「さようなら、甘かったあの日々よ」。2組の若い恋人たちの愛と別れを描く。ロドルフォ役の田里、ミミ役の宮城、ムゼッタ役の友利、マルチェッロ役の前川が、役になりきりあざやかに歌い上げた。
アンコールはソリスト出演者がオペラ「ファルスタッフ」より「みんな騙(だま)された」を歌い終演した。
来年1月13、14の両日午後6時から、中城城跡馬場広場で「沖縄オペラフェスティバル2024」が開かれ、プッチーニ「ラ・ボエーム」全幕を上演する。 (田中芳)
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オペラの魅力多彩に 琉響ガラコンサート 県内外の歌手迎え
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琉球新報朝刊
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