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創価学会・池田大作氏死去 95歳 公明党設立、政界に影響


創価学会・池田大作氏死去 95歳 公明党設立、政界に影響 池田大作氏
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 創価学会の池田大作(いけだ・だいさく)名誉会長が15日、老衰のため、東京都新宿区の学会施設で死去した。95歳。東京都出身。近親者のみで家族葬を行った。創価学会が18日に発表。23日に学会葬を行い、後日に別途、お別れの会を開く。国内有数の宗教団体に拡大させ、公明党を設立し政界にも影響を与えた。 (3、27面に関連)
 1947年、日蓮正宗の信徒団体だった創価学会に19歳で入会。戸田城聖第2代会長の下で激しい勧誘活動を展開した。
 戸田氏の死後、60年に第3代会長に就任。海外布教も展開し75年に創価学会インタナショナル(SGI)を結成した。79年に学会の会長を退任し名誉会長となった。
 公明党の前身の「公明政治連盟」を61年に設立、これを母体に64年、公明党を結成した。しかし、政教分離の問題が取りざたされ、一線を画すようになったが、現在も創価学会は公明党の支持母体。学会の会員は日本で827万世帯、海外で280万人とされる。
 教義や布教を巡っては日蓮正宗総本山の大石寺(静岡県)と対立。91年に創価学会とSGIが破門され、92年には池田名誉会長が信徒除名処分を受けた。
 著書に「人間革命」「二十一世紀への対話」など。
 池田氏は、沖縄戦の悲惨さを訴え、戦後も続く基地被害を「日本本土の捨て石」と指摘し、沖縄にも足を運んだ。創価学会は米軍が核巡航ミサイル「メースB」を配備した恩納村の基地跡地を取得し研修道場を整備。1983年に道場を視察した池田氏の提案により、学会は敷地内のミサイル発射台を残し、ブロンズ像を設置した「世界平和の碑」を整備した。