【エルサレム共同=平野雄吾、吉田昌樹】パレスチナ自治区ガザ北部で地上侵攻を進めるイスラエル軍のハガリ報道官は17日夜「イスラム組織ハマスがいるどんな場所にも前進する。南部にもいる」と述べ、ガザ南部への侵攻拡大を視野に入れていると明らかにした。北部から住民多数が避難しており、南部侵攻に乗り出せば、人道危機はさらに深刻化する。 (2、7面に関連)
複数のアラブメディアは18日、イスラエル軍がガザ北部の難民キャンプにある学校を空爆したと報じた。数十人が死亡したとの情報がある。
報道官はガザ北部にある地区最大のシファ病院の地下で、さらなる「テロ施設」を発見したとし、ハマスに拘束された人質の情報を収集していると表明した。証拠は示さなかった。軍は地下にハマス中枢の司令部があるとして15日にシファ病院に突入。国際社会から、病院攻撃は国際人道法違反だとの批判が強まっている。
報道官は南部侵攻の可能性について「軍にとって最も良い状況」の下で行われるだろうとも述べた。軍がビラの配布などで南部ハンユニスの住民に避難を呼びかけているとの情報もある。
ガザの通信会社は17日夜、インターネットや電話が復旧し始めたと発表した。国連機関を通じて発電機用の燃料を入手したという。
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侵攻 ガザ南部視野 イスラエル軍 北部で学校空爆
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琉球新報朝刊
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