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海保無人機拠点 福岡移転の方針 来年度末、青森から


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 海上保安庁が大型無人航空機「シーガーディアン」の運用拠点を、2024年度末までに青森県の海上自衛隊八戸航空基地から福岡県の北九州空港へ移転させる方針を固めたことが20日、関係者への取材で分かった。防衛省・自衛隊との取り決めで八戸基地の使用期限は24年度末となっており調整を続けていた。海保は22年10月から八戸基地で運用を開始。現在3機体制となっている。24年度予算の概算要求で移転費用として15億9千万円を盛り込んでいた。北九州空港は国が管理する24時間運用可能な空港で敷地内に海保の基地がある。
 海保によるとシーガーディアンは米ジェネラル・アトミクス製で地上施設から人工衛星などを経由し遠隔操縦する。今後、同様の大型無人航空機2機を新規導入する予定で23年度の補正予算案に197億円を計上した。尖閣諸島周辺での中国船対応など広範囲な監視への活用が期待されている。