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芸能文化の魅力発信 国立劇場で「沖芸連の日」公演


芸能文化の魅力発信 国立劇場で「沖芸連の日」公演 器楽合奏の創作「祝い太鼓」を披露する鼓道響泉会=1日、浦添市の国立劇場おきなわ
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 県内の芸能関連29団体でつくる県芸能関連協議会(沖芸連、玉城節子会長)は1日、第12回「沖芸連の日」公演を浦添市の国立劇場おきなわで開催した。会員たちが流会派・団体の枠を超えて出演し、沖縄の芸能文化の魅力を発信した。
 沖芸連は沖縄の芸能文化の振興と発展を目的に設立された。今年は著作隣接権の勉強会などを開いた。「沖芸連の日」公演は「沖縄芸能文化のお祝いの日」と位置付けて開催しており、今年は音楽を中心としたプログラムを組んだ。
 舞台は琉球古典音楽団体合同の「かぎやで風節」「ごえん節」「揚作田節」斉唱で幕開け。玉城会長は古典女踊「作田」を厳かに舞い、人間国宝の西江喜春は「二揚仲風節」で衰えを知らない歌声を聞かせた。
 八重山古典民謡箏曲保存会は優しい箏の音色と歌声で「つぃんだら節」「でんさ節」を披露し、琉球弧の音楽の多様性を感じさせた。最後はおめでたい曲を組み合わせた鼓道響泉会の器楽合奏「祝い太鼓」で晴れやかに締めくくった。 (伊佐尚記)