日本舞踊の西川流沖縄県支部(西川帆鈴支部長)による「舞踊会」が3日、那覇市の琉球新報ホールであった。県支部会員らが長唄や小曲など日本舞踊14演目を披露し、観客を魅了した。同公演は8年ぶり。
東明流「春の鳥」では初春の情景をしっとりとにぎやかに、小曲「望郷じょんから」では細川たかしの楽曲に乗せて軽快な舞を披露した。長唄「浦島」では西川寿之静が巧みな扇子さばきなどで見せた。若者の浦島が玉手箱を開けてしまい、白髪の老人になる物語。若者が老人になる早替わりの演出も観客を引き込んだ。
舞台のトリは西川帆鈴による長唄「俄獅子」。江戸吉原の遊郭で即興芸を演じる「俄」を芸者が粋な舞を見せる。西川の熟練の舞に観客から歓声が上がり、会場を沸かせた。
終演後に出演者全員が登壇しあいさつした。西川は「盛大な拍手と声援のおかげで終演を迎えることができた」と感謝し、「これからも日本舞踊の発展のために頑張りたい」と意気込みを語った。
(田中芳)
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14演目 観客引き込む 日舞西川流 那覇で8年ぶり公演
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琉球新報朝刊