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「衛星」非難と ガザ支援要請 石垣市議会、決議可決


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 【石垣】石垣市議会(我喜屋隆次議長)は22日、臨時会を開き、北朝鮮が「衛星」と称する弾道ミサイルの発射を非難し、抗議する意見書と、パレスチナ・ガザ地区の即時停戦と医療・人道支援を求める決議をいずれも全会一致で可決した。
 北朝鮮の発射に抗議する意見書は「地域住民の生命財産が危険にさらされ、市民の不安と憤りは計り知れない」と指摘。「国民の安全に関わる重大な問題で、極めて遺憾で断じて容認できない」と非難した。その上で、市議会として発射に強く抗議するとともに、政府は北朝鮮に対し国際社会と連携して、弾道ミサイルの開発や発射を断念させ、国連安保理決議の完全な順守をさせるよう強く要請するとした。宛先は防衛相ら。
 パレスチナ・ガザ地区の即時停戦などを求める決議では、ガザ地区の医療機能は停止しライフラインが寸断されており、「絶望的な人道的危機に陥っている」と指摘。イスラム組織ハマスとイスラエルによる武力を用いた行為を非難し、即時停戦や人質解放の働きかけを国際社会と連携して行い、医療・人道支援を早急に実施することを求めるとした。宛先は外相ら。 (照屋大哲)