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「衛星」県内被害なし 知事「県民に大きな不安」


「衛星」県内被害なし 知事「県民に大きな不安」 北朝鮮による軍事偵察衛星の発射について「大変遺憾」などと述べる玉城デニー知事=22日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は22日、北朝鮮による「軍事偵察衛星」の打ち上げを受けて、県危機管理対策本部会議を開催した。警察や消防、海上保安庁、自衛隊、各市町村に確認し、22日午後4時現在で県内での被害情報はないという。玉城デニー知事は「事前に発射期間を通告していたにもかかわらず、通告期間前に発射を強行し、沖縄上空を通過するなど、県民に大きな不安を与えたことは大変遺憾だ」などと述べた。
 全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報後、危険海域で操業する可能性のある県内の36漁協と三つの水産関係団体に確認したところ、危険海域付近で5隻の漁船が操業していたが、被害はなかった。
 那覇空港では、Jアラート作動中に地上の職員が屋内退避をしたため、羽田空港から到着した日本航空(JAL)と全日空(ANA)の最終便各1機が約30分間、駐機場手前で待機した。
 県は被害情報が確認されなかったことから、危機管理対策本部会議を22日正午に廃止した。 (梅田正覚)

北朝鮮による軍事偵察衛星の発射について「大変遺憾」などと述べる玉城デニー知事=22日、県庁