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機密費発言 馳氏「ブログは事実」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 22日の衆院予算委員会で、東京五輪の招致活動に内閣官房報償費(機密費)が使われたとした馳浩石川県知事の発言が取り上げられた。立憲民主党は、馳氏が事実誤認を理由に撤回した発言に関し、過去のブログに記載した記事と内容が符合していると主張。真実である可能性が高いとみて政府を追及した。
 馳氏は石川県庁での記者会見で「ブログに書いてあることは事実だ」と認めた。
 馳氏の発言は、自身が自民党の東京五輪招致推進本部長だった当時、安倍晋三首相から「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられたとする内容。
 立民が発言と符合すると訴えたのは、2013年4月1日付の馳氏のブログ記事。「東京開催の意義を伝播(でんぱ)させるためのロビー活動」「15時20分、官邸へ。菅(義偉)官房長官に活動方針を報告」などと書かれている。
 予算委で立民の山岡達丸氏は「機密費が使われていたとすれば大変な話だ」と主張。松野博一官房長官は「不適切な発言で、(馳氏は)撤回している」と述べるにとどめた。