沖縄の軍事化に反対「対話による平和を」 那覇で県民平和大集会 主催者発表「1万人以上」


沖縄の軍事化に反対「対話による平和を」 那覇で県民平和大集会 主催者発表「1万人以上」 沖縄の軍事化反対を訴え気勢を上げる参加者たち=23日午後4時33分、那覇市の奥武山公園陸上競技場(小川昌宏撮影)
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 日米両政府による沖縄の軍事化に反対し、対話による平和の構築を世界へと発信する「11・23県民平和大集会」が23日、那覇市の奥武山公園陸上競技場で開催され、主催者発表で1万人以上が参加した。

 沖縄が二度と戦争の被害者にも加害者にもならないようにと願いを込め「全国と全世界と団結して戦争を止める決意を内外に発信する」とする宣言を採択した。


 2022年に政府が安保3文書を閣議決定した後、南西諸島で自衛隊を強化する動きに対し、危機感を抱く市民でつくる「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が主催した。同会の主催する1万人規模の集会は初めて。
 玉城デニー知事は「子どもたちの未来が戦争の未来であってはならない。今、私たちが求めている平和の思いを、全国で、全世界で共有するために行動し、声を上げていこう」と訴えた。


 主催者を代表して、瑞慶覧長敏共同代表は「平和をつくるための心を一つにしよう。私たちは絶対に諦めない」と呼び掛けた。
 集会に先立ち音楽コンサートが開かれた。集会後は、那覇市のパレット市民劇場で国内外からの参加者を交えた集会も開催された。
 集会と同時間帯には、全国各地でも連帯して集会が開かれた。石垣市の新栄公園で「島を戦場にさせない市民の会」が主催した住民大集会には、主催者発表で120人が参加した。 

(沖田有吾)