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ガザ戦闘休止開始 ハマス 人質13人引き渡しか 追加でタイの12人も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同=平野雄吾】イスラエル軍とイスラム組織ハマスが合意したパレスチナ自治区ガザでの4日間の戦闘休止が24日午前7時(日本時間同日午後2時)に始まった。10月7日のハマスによる奇襲攻撃を発端とした大規模戦闘で、双方の合意に基づく休止は初めて。合意の履行継続が焦点で、ハマスは期間中、拘束する人質230人以上のうち女性や子ども計50人を解放する。イスラエルメディアは24日、第1弾として13人がガザ南部で赤十字の関係者に引き渡されたと報じた。エジプトとの境界に向かっているという。 (7面に関連)
 タイのセター首相は24日、X(旧ツイッター)にタイ人の人質12人も解放されたと投稿した。13人とは別とみられる。戦闘休止はガザ全域が対象。人質解放には赤十字国際委員会(ICRC)が協力する。イスラエル軍は24日、合意の一環としてガザへの燃料搬入を承認し、トラック計8台がエジプト側からガザ南部の国連機関に到着したと発表した。
 ハマスの指導者ハニヤ氏は24日の声明で「敵が約束する限り、われわれも合意履行を約束する」と述べた。ハマスの人質解放に伴い、イスラエルが拘束するパレスチナ人150人を釈放する予定。イスラエルメディアによると、うち39人が同国北部ハイファ郊外の刑務所から釈放予定場所のヨルダン川西岸ラマラ郊外の刑務所に移送された。
 イスラエル政府はハマスが人質を追加で10人解放するごとに、1日ずつ戦闘を休止すると表明。仲介役のカタール政府は首都ドーハに戦闘休止状況を監視する司令室を設置。延長もあり得るとして恒久的な停戦に期待を示した。イスラエル軍は戦闘休止を迎える24日朝まで攻撃を続けた。