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政治資金で「海外土産」 3閣僚側、出張時100万円


政治資金で「海外土産」 3閣僚側、出張時100万円 閣僚らの政治団体による海外での土産品購入
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党の林芳正前外相ら2022年に閣僚だった3議員が代表を務める政治団体が、「海外土産代」や「贈答品」として、海外の店舗などで計約100万円を支出していたことが25日、総務省が公表した22年分の政治資金収支報告書で分かった。海外出張時の土産とみられ、ブーツで有名なアパレル店やフランスのワイン店も含まれていた。
 報告書には誰に何を購入したかを記載する必要はない。政治資金の使途として適切かどうか具体的な説明が求められそうだ。
 3議員は林氏のほか、山際大志郎元経済再生担当相と西村康稔経済産業相。
 最も多額だったのは林氏の「林芳正を支える会」で24件、計約72万円。報告書の「渉外費・交際費」欄には「海外土産代」として、米国やドイツなど14カ国での支出がずらり。オーストラリアで2月、アパレル店「UGG」に約2万円、11月にはタイのシルクの高級店「ジム・トンプソン」で約12万円を支出した。林氏の事務所は「適正な政治活動の経費だ」と説明した。
 山際氏の「21世紀の政治経済を考える会」は2件、計約22万円を支出。「贈答品」として、6月にフランスのワイン店や10月にシンガポールの高島屋で購入しており、山際氏の事務所は「適正に処理している」とした。
 西村氏の「総合政策研究会」は、インドネシアで9月、天然素材を使ったスキンケアブランド店での約5万円を含め3カ国で4件、計約10万円を「土産代」として計上。西村氏の事務所は「政治団体の活動にかかる適正なものだ」としている。