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二階派194万円記載なし 自見大臣側からの支出


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 総務省が24日に公表した2022年分の政治資金収支報告書で、自見英子地方創生担当相が代表を務める政治団体「ひまわり会」が自民党二階派の政治団体「志帥会」に194万円を「会費」名目で支出したとしている一方、志帥会の報告書に記載がなかったことが25日、分かった。
 ひまわり会の支出は22年6月9日付。志帥会は同5月16日に政治資金パーティーを開催していた。自見氏の事務所によると、志帥会からパーティー券100枚分の参加者を集めるようにとの依頼を受けたが、3人分しか応えられなかった。パーティーから相当期間過ぎた後の支払いであることなどから、弁護士からは(応えられなかった)差額分の寄付だったと認められると判断されたといい、「パーティー券購入ではない」としている。
 志帥会は「事実を確認し、適切に対応する。詳細については回答は差し控える」としている。
 政治資金規正法は、一つのパーティーで同一の者から150万円を超えて対価の支払いを受けることを禁じている。
 自見氏を巡っては、21年分の報告書でも同様に「会費」名目で志帥会に200万円を支出していたことが、パーティーの対価に当たるなどとして、東京地検に告発状が提出されている。