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ハマス第2弾人質解放 17人、相互不信で遅れ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同=平野雄吾、吉田昌樹】イスラエル軍は25日深夜、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束する人質のうち、イスラエル人13人とタイ人4人の計17人が解放されたと明らかにした。24日に続く第2弾の解放。イスラエル政府は26日、第3弾の解放となる人質のリストを受け取った。 (5面に関連)
 ハマスは第2弾解放に先立ち、ガザへの支援物資搬入などを巡りイスラエルが合意を守っていないと主張。解放は数時間遅れ、相互不信の強さが改めて浮き彫りとなった。26日で3日目となったガザでの戦闘休止は持続しているもようだ。ただ、パレスチナ赤新月社は26日、ガザ南部の難民キャンプで軍の発砲があり、パレスチナ人1人が死亡したと発表した。
 カタールやエジプトなどが仲介した合意による戦闘休止は24日午前7時(日本時間同日午後2時)からの4日間。カタール外務省幹部は26日、ガザ南部を訪問した。ハマス幹部との延長協議が目的とみられる。米紙ウォールストリート・ジャーナルは26日、戦闘休止が最大4日間延長され、ハマスが人質40~50人を追加解放する可能性があると報じた。
 イスラエル首相府によると、第2弾で解放されたイスラエル人13人は3~67歳の女性と子ども。ハマスが24、25日の2日間に解放した人質は外国人を含め計41人になった。