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「カスハラ」経験64.5% 民間調査 土下座強要、居座りも


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 顧客からの嫌がらせや迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」を直近1年間に受けた人は64・5%に上るとの調査結果を危機管理コンサルティング業「エス・ピー・ネットワーク」(東京)が26日までに発表した。土下座強要や長時間の居座りなどを経験した人もいた。
 同社は「従業員を守れないと、人材確保に大きな影響を及ぼす」と指摘している。
 調査は7月にインターネット上で実施。クレーム対応をしたことがある営業・販売、一般事務、カスタマーサポートといった職種の20~60代からの回答をまとめた。
 直近1年のカスハラ経験の質問に対し、回答した764人のうち53・1%が「1~5回」で最も多かった。「6~10回」は7・1%、「11~15回」1・2%、「16回以上」3・1%で、「ない」35・5%だった。
 卸売・小売業と交通インフラ業の回答者の半数以上は「執拗(しつよう)な言動」「威圧的な言動」をそれぞれ経験していた。自由記述では「土下座を強要」(サービス業)、「2時間近く居座り」(製造業)、「3時間以上の拘束」(金融・保険業)などが挙がった。
 カスハラの影響の質問(複数回答)では「メンタル・モチベーション低下」49・2%、「本来の仕事への圧迫」28・3%、「従業員の離職」20・9%と続いた。