浜松市内の高校生たちによる、地元の食文化を生かしたイベント「おにぎりフェス」が初めて開かれ、好評を得た。町の活性化と地域教育の取り組みとして継続を望む声が多く、来年の第2回開催も決まった。
日曜の朝、JR浜松駅に程近い商店街に「いらっしゃいませ」「1個200円です!」などと呼びかける声が響き渡った。参加したのは浜松学芸高や天竜高など6高校。各校の生徒が考案し、プロの料理人が量産した6種計1200個のおにぎりを、キッチンカーで販売した。
トウモロコシや、ミカンの皮を使ったふりかけ、茶、野生のシカの肉といった地元の特産品をはじめ、遠州焼きや浜松ギョーザといった郷土料理が取り入れられた個性派ぞろいだ。いずれも3時間ほどで完売し、地元住民らは「よそでは買えないものばかり」「がんばっている高校生を応援したかった」などとたたえた。
同フェスは、高校生が地元について学び、魅力を発信する機会になった。生徒は「町が好きになった」「地域を元気にするために貢献できた」などと手応えを口にした。
主催した地元企業「アセント」の谷下沢卓也さんは「町の未来世代の成長につながったことが最大の収穫です」と話した。
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おにぎりフェス盛況/浜松の高校生/地元食材で考案
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琉球新報朝刊