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最大44万件情報流出 LINE、年代や性別


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 IT大手のLINEヤフーは27日、通信アプリ「LINE(ライン)」の利用者や取引先などに関する情報が外部に流出したと発表した。最大で44万27件に上る可能性があり、利用者の年代や性別、LINEスタンプの購入履歴のほか、取引先の従業員名やメールアドレスなどが含まれる。10月29日に情報流出を確認したが、約1カ月間公表せず、利用者への注意喚起が遅くなった。 (4面に関連)
 LINEヤフーは「利用者や関係者に多大な迷惑と心配をかける事態となり、心より深くおわびする」とのコメントを発表した。11月27日時点で流出情報を利用した二次被害の報告はないが、対象者に連絡し、詐欺被害への注意を呼びかける。公表まで約1カ月を要したことについては「情報漏えいの規模や範囲を確認するのに時間がかかったため」としている。
 サーバーへの不正アクセスが情報流出の原因とし、監督官庁の総務省に報告した。総務省が事態を重く見れば、行政指導を行う可能性がある。
 LINEの利用者は9月末時点で国内に約9600万人、国外に約1億人いる。情報流出の可能性がある44万27件のうち、利用者に関する個人情報は30万2569件。