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札幌市長、馳氏発言に苦言


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市の秋元克広市長は27日の会見で、東京五輪の招致活動で内閣官房報償費を使って贈答品を渡したとの石川県の馳浩知事の発言を巡り「仮に事実なら、五輪の招致そのものにまたダーティーなイメージがついて残念」と苦言を呈した。
 秋元氏は、国際オリンピック委員会(IOC)は過去の不祥事を踏まえて候補地選定のプロセスを変更したと説明。「札幌の招致活動で、このような特別なお土産をIOC委員に配ることはなかった」と強調した。
 IOCは29日からの理事会で2030年、34年大会の開催地を絞り込む見通しだが、札幌市の招致は絶望的。秋元氏は38年以降の大会招致について「理事会の決定を受けて、関係者と協議を年内に行いたい」と語った。