【エルサレム共同=橋本新治】イスラエルとイスラム組織ハマスは27日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を2日間延長することで合意した。仲介役のカタール政府が明らかにした。24日午前7時(日本時間同日午後2時)に始まった当初合意の4日間の休止期限切れを回避、少なくとも29日まで延長される見込みだ。 (7、15、23面に関連)
27日も双方が人質らを交換し、4日間でハマスが解放した人質は計69人、イスラエルが釈放したパレスチナ人は計150人となった。
米CNNテレビによると、イスラエル高官は27日、人質が計20人追加解放される見通しだと明らかにした。延長初日の28日には10人が解放される見込み。イスラエルは、人質1人の解放につきパレスチナ人3人を釈放してきている。ガザへの人道支援物資の搬入も継続される。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、仲介役のカタール政府は28日、戦闘休止のさらなる延長に向けて注力していると明らかにした。
ガザはイスラエル軍の地上侵攻で人道危機が深刻化し、戦闘休止継続を求める声が国際社会で強まっていた。ただ双方の相互不信は強く、先行きは予断を許さない。イスラエル軍は休止後に戦闘を再開し、ハマス掃討と人質全員の奪還を目指す方針を示している。
ガザ当局は27日、戦闘によるガザ側の死者が1万5千人以上になったと説明した。7千人が行方不明で、がれきの下敷きとなっている恐れがあるとした。イスラエル側の死者は約1200人。
イスラエルによると、27日は第4弾としてイスラエル人の人質11人が解放され、交換として拘束していたパレスチナ人の女性や未成年者33人を釈放した。これまでに解放された人質にはタイ人ら外国人も含まれており、イスラエルは合意の枠外で引き渡されたとしている。
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ガザ戦闘休止2日延長 期限切れ回避、人質解放へ
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琉球新報朝刊
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