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第3子への加算 第1子22歳まで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は、児童手当拡充を巡り、第3子への加算期間を「第1子が22歳になった年度末まで」とする方針を固めた。大学在学中などの条件は設けない方向で調整する。関係者が28日明らかにした。
 政府は6月に閣議決定した「こども未来戦略方針」で、児童手当について(1)支給対象を高校生年代に延長(2)第3子は0歳から高校生年代まで月3万円に増額―とした。
 ただ従来の要件では、きょうだいが3人以上いる場合、1番目の子が18歳になった年度末を過ぎると子どもとしてカウントされなくなり、「第3子」が「第2子」に繰り上がって加算を受け取れなくなる。
 岸田文雄首相は今月21日の衆院予算委員会で「従来のカウント方法を維持すると、効果が発揮されるケースはかなり限定される」と述べ、要件を緩和する考えを示した。
 政府は、第3子加算の期間を、第1子が大学生に相当する年齢に延ばすなど複数案を検討しており、具体化した格好だ。