歯科治療の根幹である「咬合(こうごう)」を中心に据える、臨床医や歯科技工士、歯科衛生士から成る学会が、きちんとかんで食べられる「健康な口」を保つ重要性を説いた。食べることで栄養を摂取する側面はもちろん、かむ行為が脳の活性化や生活習慣病の予防に深くかかわっているという。
近年は虫歯がある子どもが減っている一方で、65歳以上の高齢者の間で虫歯が増えている。歯周病菌と認知症の関連や、歯列矯正による肩こりや腰痛対策、口腔(こうくう)ケアで感染症リスクが減るメカニズムも解説している。
(小学館・1430円)
(共同通信)