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首相「米軍に確認求める」/政府、救助と情報収集急ぐ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は29日、米軍に所属する輸送機オスプレイが鹿児島・屋久島沖で墜落したとの情報を受け、搭乗員の救助に全力を挙げつつ、関連情報の収集を急いだ。岸田文雄首相は、米軍への一時飛行停止要請も含めて対応を検討するよう関係省庁に指示した。政府関係者が明らかにした。
 岸田首相は記者団に「米軍に対して、事故の状況に関する事実関係の確認を求めていきたい」と語った。
 木原稔防衛相は(1)海上保安庁と連携し救助対応に全力を挙げる(2)情報収集を徹底し状況の把握に努める(3)関係機関との連携に万全を期す―の3点を自衛隊に指示した。
 松野博一官房長官は記者会見で「被害状況の確認を行うとともに、人命救助に最優先で当たる」と語った。米軍にオスプレイの飛行停止を求めるかどうかを問われ「現状を確認中だ」と述べるにとどめた。
 宮沢博行防衛副大臣は防衛省で記者団に、自衛隊が航空機を使った救助活動を実施し、米軍に事故状況の事実関係を確認していると語った。
 外務省の小林麻紀外務報道官は会見で「関連情報を収集中だ」と説明。