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ガザ戦闘激化 193人死亡 イスラエル、南部侵攻拡大へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同=橋本新治】パレスチナ自治区ガザで戦闘を再開したイスラエル軍は1日夜~2日、南部ハンユニスへの攻撃を強化した。イスラエルメディアが報じた。軍は既に掌握した北部から南部に地上侵攻を拡大する構えで住民らに南部ラファなどへさらなる退避を要求。ガザの保健当局は2日、戦闘が1日に再開されて以降の死者は193人になったと発表した。 (7面に関連)
 中東の衛星テレビ、アルジャジーラはカタールやエジプト、米国が再び戦闘を休止するための仲介交渉を続けているが、難航していると報じた。
 軍は2日、戦闘再開後にガザ全域で400以上の標的を攻撃、うち50以上はハンユニスの標的だったと発表した。ハマスは1日、ロケット弾を断続的にイスラエルに発射した。
 国境なき医師団(MSF)は「無差別攻撃によりガザに安全な場所はない。持続的な停戦を求める」と訴えた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長も住民が再度の避難を強いられているとし「とても惨めな日々が始まる」とX(旧ツイッター)に投稿した。