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国会論戦終盤戦/資金問題で激化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国会は13日の会期末まで2週間を切り、最終盤に入った。8日にも衆参両院予算委員会で集中審議が行われる。野党は自民党安倍派がパーティー券の販売ノルマ超過分を議員側に還流させていたとの疑惑を巡り岸田文雄首相(党総裁)らを追及する方針で、攻防が激化しそうだ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた与野党の法案修正協議の行方も焦点となる。
 政治資金パーティーを巡っては、自民5派閥が政治資金収支報告書に収入を過少記載したとして告発され、各派は事務的ミスとして訂正した。だが、安倍派では議員側に還流させるキックバックが横行し、裏金になっていたとの疑惑が浮上。東京地検特捜部が立件を視野に捜査している。
 立憲民主党の泉健太代表は「自民の体質として繰り返されていたのではないか」とみて、他派閥も含めてただす考え。共産党も「首相は党内を調査し説明責任を果たすべきだ」(田村智子政策委員長)と語気を強める。