【ソウル共同】韓国国防省は2日、米西部カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地で現地時間1日に韓国初の軍事偵察衛星を予定通り打ち上げ、成功したと発表した。北朝鮮を監視する。北朝鮮も11月21日に軍事偵察衛星を打ち上げており、両国の軍事的競争が激しくなっている。
韓国軍の偵察衛星は、米スペースX社のファルコン9ロケットに載せて打ち上げられた。地球を周回する軌道に正常に入り、地上との交信にも成功した。宇宙空間での運用試験を経て本格的に監視、偵察を始める。韓国軍関係者によると、4~6カ月後を見込んでいる。
国防省は「(北朝鮮の核・ミサイル施設を先制攻撃する防衛システム)『キルチェーン』の能力強化につながる」と強調した。
韓国は偵察衛星の開発に2017年から着手。聯合ニュースなどによると、地上30~50センチ大の物体を識別できる。25年までに計5機による偵察体制とすることを目指している。これまで韓国は北朝鮮に関する衛星情報の8割以上を米国へ依存していたという。
米韓は11月の定例安保協議(SCM)で米国が持つ早期警戒衛星の情報を韓国と即時共有することへの協議推進を決めた。韓国独自の偵察衛星と合わせ、北朝鮮への監視を強める。
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韓国、初の軍事偵察衛星 北朝鮮監視へ打ち上げ
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琉球新報朝刊
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